【感想】Summer Pockets REFLECTION BLUE （サマポケRB）
ハッピーエンドしか勝たん！！
|
|
![[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/214a57cc.d1edcecf.214a57cd.01f73721/?me_id=1195022&item_id=11301520&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Foutletplaza%2Fcabinet%2F165%2F4580206271009.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=picttext "[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]")
（後半ネタバレあり）
目次
前作感想
よければこちらも。
Summer Pockets 感想（ネタバレあり） - オタクの部屋
前置き（読まなくていいです）
待ってました！！
サマポケRB！
公開されていたOP映像やティザー等、映像から考察できてしまうおそれがあるため、一切見ることなく予約購入。
のみきのためにわざわざゲマズで予約して初回特典を入手しました。
「完全版商法ｗｗ」とか言って、小馬鹿にしていましたが、なんだかんだで発売日か近づくとワクワクしていました。
今作こそは泣かせてくれるのかと。
始める前は、
「追加ヒロインとか静久ルートとか必要なのか・・・？」
とか、色々と思っていましたが これは良いものでした。
そしてサマポケRBをクリアした今振り返ってみると、サマポケ無印は完成していないのに発売してしまった感。
主人公、声、いる……？
攻略の順番
私の攻略順
・サマポケ（無印）
紬 → 鴎 → 蒼 → しろは → ALKA → Pocket
・サマポケRB
しろは → 紬 → 鴎 → 蒼 → うみ → 卓球王 → 静久 → のみき → 識 → ALKA → Pocket
おすすめの攻略順
しろは →
鴎 or 紬 or 蒼 or うみ（4周目以内）→
鴎 or しずく or のみき →
識 → ALKA → うみ → Pocket
取り返しのつかない要素として、個別は4周目以内でないとうみルートを攻略できません。
5周目以降だと強制バッドエンドです。
私は、4周目のセーブデータから飛びました。
静久ルートは、 しろは・紬を攻略した後。
のみきルートは、 しろは・蒼・紬を攻略した後。
識ルートは、 しろは・蒼・紬を攻略した後。 識は最後の方が良いと思います。
うみルートは Pocket の前にもう一度プレイすると、色々と意味がわかって面白いと思います。
感想
・総評 ： 素晴らしい作品でした
・プレイ時間 ： 44時間
・グラフィック ： 10/10
・音楽 ： 10/10
・シナリオ ： 9/10
・システム ： 10/10
ここからネタバレあり
シナリオボリューム
プレイ時間 44時間
前作からのヒロインである、しろは、紬、鴎、蒼 の4名は流し読みしていたため、
実質的には 55時間 くらいだと思います。
前作が28.5時間でしたので、約2倍程度ですね。
前作はシナリオボリューム不足がマイナス要素であったため、今作はとても楽しめました。
50時間クラスのシナリオボリュームであるのに、中だるみすることなく最後までプレイできました。
非常に素晴らしいと思います。
グラフィック
これに関しては無印と変わらずめちゃくちゃ綺麗で文句の一つもでないレベル！
なのですが、
強いてあげるのならOP映像ですね。
前作OP 「アルカテイル」 が曲とともにキャラクターがぬめぬめ動くアニメーション付きだったのにも関わらず、
どうして今作はほとんどアニメーションは無しなのでしょうか。
ギャルゲにありがちな、作品内CGの背景が動いてるOPでしたね。
普通のギャルゲならこれでも文句の一つも言いませんが、大好きなkeyだからこそ、ここはしっかり辛口批評します
妥協しないでください。
音楽
個人的には「アルカテイル」よりも「アスタロア」のほうが好きなのです。
前作なら「アルカテイル」がOPとして流れる場面で、
「アスタロア」 が流れたのはとてもワクワクしました。
昨年の ”key 20周年記念” で、人気曲ランキングなるものが発表されており、
何故か「アルカテイル」の順位がかなり上位であったため、
今作もテーマソングは「アルカテイル」なのかなと思っていましたが、もっとかっこいい曲がきてよかったです。
Summer Pockets 無印では、「アルカテイル」をゴリ押しというか。
とても大切にされていた曲でしたので、今作のRBでこれを蔑ろにすることなく、グランドフィナーレ曲として「アルカテイル」が使用されたのも好印象でした。
シナリオ
大勝利
脱帽
拍手
これを待ってたんですよ……！！
ありがとう サマポケRB
閑話休題
しろは、紬、鴎、蒼の4人に関してはシナリオに変化はなかったため、深く掘り下げては書きません。
改めてプレイしてみると、どのルートもシナリオプロットがかなりしっかりしていて、伏線を張るのが上手だな。 といった感想。
例えば紬ルートの最序盤
一度プレイした後だからこそわかるんですよね。
「ヌイグルミであそびましょうか？」
上手いこと言ってるんですよ、コレ。
紬が口にする、
「かえってしまう」
がいつもひらがな書きなのは、
「帰る」と「還る」がかかっているのだろうなー、なんて思ったりして。
こういう細かいところも丁寧に作られているのは、面白いなと思います。
共通ルート
このゲームは共通ルートと、個別、グランドの3つでそれぞれ違う面白さがあるんですよ。
それも Pocket にて、羽未ちゃんが過去のしろはに ”楽しい未来の思い出” を渡す必要性があるため、
序盤は「楽しい夏休み」をテーマにして、意図して作られていると思うのですが。
（羽未ちゃんがハイリの視点で全てを観測し続けていたことは言わずもがな）
共通は本当に笑えるシナリオが多かったです。
おそらく、卓球王END（島ポンファイト）や島モンファイトもここに該当するのかな。
かなり夏休みを楽しめました。
卓球王の卓球ダブルスに関しては、まだしろはペアとのEDしか回収していないため、おいおい各キャラクターとのペアをやっていこうと思います。
全宇宙卓球王選手権について、軽く感想を書いておくと、
・しろはを味方にすることで、しろはのじーさんが手加減をしてくれるのが面白かったです。
・でも装備「スイカバー」のアイコンが小さくてクリックしにくかった・・
・のみきと鴎はめちゃくちゃズルいので、敵に回すと厄介でした。
・主人公のボイス、久しぶりに聞いた。（プロローグ以来）
しろはルート
前回の記事で書き損ねたため、この場をもって追記
しろはルートとALKAだけ、夏鳥の儀で海に落ちるシナリオがあることで全体が破綻しているように感じます。
鳴瀬家の能力で、しろはは海に落ちる未来が視えているからこそ、
プロローグにてしろはがプールで泳ぐ練習をしており、
だからこそハイリとしろはは出会うのです。
個別の他のルートでは、夏鳥の儀は問題なく終了。
天候も特に荒れることはありません。
プロローグでしろはに会えた時のみ、しろはを攻略可能！
とかでも良かったのではないだろうか。
静久ルート
プレイ時間 ： 5.5時間
プレイするまでは蛇足だと思っててごめんなさい。
「一生懸命やってきたから、だから失敗した時に逃げたくなっちゃったの」
屈指の名言ですね。
静久ルートのシナリオライターは誰ですか？
このセリフはとても響きました。
お互い傷ついていたからこそ出会えたハイリとしろは。
人に甘えたいハイリ、人を甘やかせたい静久。
どちらも島に来た時点でのハイリの状況は同じだが、
しろはルートと静久ルートとで、ハイリの扱いの違いも面白いなと感じました。
まぁ、静久がハイリを甘やかすのはバッドエンドだったわけですが。
これがサマポケではない、別のゲームだったらもっとよかったのに…！
サマポケはやっぱり、どうしても最後は羽未ちゃんがメインになってしまうから本当にもったいない。
CLANNADの杏や智代にも同じことを言えるのですが。
いかんせん、keyはメインのシナリオが強すぎる。
また、天善と三角関係になるのかな。
と思っていたのですが、案外あっさりしていて清々しかったです。
このシーン
天善はおバカなのに、しっかり頭が回っていてめちゃくちゃおもしろかったです。
雑談ですが、
紬ルートの紬よりも
静久ルートの紬のほうが魅力的なキャラクターでしたね。
すごく良い立ち位置でした。
keyの歴代親友キャラの立ち回りをしてましたね。
ギャグでのボケも、シリアスでのサポートもやれる。
のみきルート
プレイ時間 ： 5時間
ありがとう サマポケRB
終始、良一が撃たれまくって少しかわいそうでしたね。
私だけかもしれませんが、のみきルートだけが、全シナリオの中で唯一、若干中だるみしました。
もともと攻略可能ヒロインではなかったわけで。
わざわざファン（私）の要望に応えて、のみきルートを用意してくれたわけですから、私だけは文句を言えません。
わざわざ個別シナリオを用意してくれてありがとう！！
設定に関しては上手く作ったなあ と。
七影蝶の設定をしっかりと活かしてきていて、サマポケならではのシナリオだったと思います。
ただ、
サマポケにおいて羽未ちゃんを差し置いて、カブの後部座席に乗せるCGがあるのはダメでしょ…。
「16歳になったら免許取る～～～」
って喜ぶ羽未ちゃんのCG、見たかったな…
識ルート
プレイ時間 ： 5.5時間
夢が叶った・・・
かなり個人的な事情なのですが、
年下の女の子から 「先輩」 と呼ばれるのは、ずっと夢だったため、これはとてもわかりみが深い……
設定で微妙だなと思った点は、捨て子設定ですね。
背景設定を識とのみきとで被せる必要はあったのか。
別に識に関しては、この設定にする必要はなかったのではないかなと思います。
特に Pocket にて、羽未ちゃんをハッピーエンドへ導く者として役割を与えるのなら、
実は鳴瀬家の姉妹、あるいは従兄弟などの血縁者 としたほうが、
鳴瀬家の遠い先祖の七影蝶に助けてもらった
という結論になるため、すっきりしたと思います。
そうでなくとも、
ただの七影蝶として、大好きなハイリの娘である羽未ちゃんを導いたとも取れるが、
それだとシナリオ全体で見た時に、
ちょっと弱いかなぁ…… と思ってしまう。
というか、識がハイリにここまで尽くしているのに報われないじゃないか。
個別単体で見るとバッドエンドに見えてしまいますね。
Pocket 時点で識が七影蝶として登場するということは、心残りがあったということですし。
（あの光が七影蝶か、確信を持って言えるのかどうかは微妙なところなのですが）
余談なんですが、「おむすび」っていう隠語で、えちするR18同人誌が出そうですね。
うみルート
プレイ時間： 3時間
最強すぎる
主人公が主人公をしているルートでしたね。
このシナリオはすごく良かったです。
ハイリのキャラをしっかりと立てつつ、羽未視点ではおとーさんとの和解。
うーーん！！！
無印をプレイした人は、このルートで泣いたのでは？
私は涙してしまいました。
ALKA以降どんどん空気になっていくハイリを救済できていますし
前作で良くなかった点を、上手く補えていると思います。
最後のアドバイスがしろはのものというのも、かなりポイントが高いです。
帽子の設定とか、これ、絶対に無印でもあったよね？？？？
感極まってしまった。
追加テキストではなく、はじめからこれをいれとこうよ。
Pocketのラストが無かったらこのルートがサマポケRB屈指のシナリオだと思います。
正直、 Pocket のラストをやるまでの途中では、
「羽未ルートは超えられないだろうなぁ…」
「羽未ルートがグランドフィナーレでも良かったんじゃないかなぁ…」
って思いながらやってました。
でもやっぱり、ハッピーエンドしか勝たん。
ALKA
プレイ時間： 7.5時間
基本的には無印と変わっていないです。
追加テキストは100字も無いくらいですね。
識の慰霊碑の部分や、
花火のシーンの羽未ちゃんの演出強化やCG追加など。
ハイリくんの空気化防止のためなのか、終盤にだけ声がついていて少し違和感がありました。
中途半端に声をつけるくらいなら、なくても良かったと思います。
例えばリトバスのように、三人称視点のときにだけ主人公の声がONになる
といった工夫があれば別ですが。
プロローグとエピローグだけつけるというのは、いかがなものかと。
ここでちょっとした雑談になります
私は（というか、おそらく多くの人が）
サマポケ無印をプレイし、
RBで羽未や静久のルートをプレイし、
その後にRBの ALKA をプレイしました。
すると、どうでしょう。
羽未ちゃんの
「もう、にげたくない」
というセリフの重みが、
無印で ALKA をプレイしたときよりも、ものすごく違ってくるのです。
羽未ちゃんは、たくさんの夏を超えて 強くなったのだなぁ
というか、羽依里の良いところをしっかりと見つけられたのだなぁ と。
うみルートありきのこのシーンだと思います。
ちょっと泣きそうになりました。
プレイ時間 ： 2.5時間
これだよ これ
ハッピーエンドしか勝たん
ご都合主義上等！！
無印では、
「”おはよう” って言いたかった」 といいつつ、結局回収されず。
また、 ALKA、Pocket は羽未ちゃんが消えるだけで
いわゆる ”お涙頂戴” のバッドエンドエピソードだった と個人的には思っていたのです。
しかし、サマポケRBでは
この Pocket エンドロール後のワンシーン、とても短いのですが
それでも 羽未ちゃんの頑張りが報われたことをちゃんと知れて良かったです。
それと、無印にてあえて伏せられていた絵本のラストシーン
RBでようやく回収されましたね。
史実である、羽未ちゃんの物語とは少し違うのかなぁ と思います。
羽未ちゃんが消えた時点で、みんなの中から羽未ちゃんに関する記憶は消えるわけですし。
鷹原羽依里くん、見当違いで残念！ｗ
やっぱりどれだけ ”ご都合主義” と言われようとも、暗いお話より
物語はハッピーエンドで終わらせるべきなんですよ。
これを待ってた。
keyはハッピーエンドじゃなきゃダメ。
サマポケ無印では、
全ルートの ”楽しかった夏休みの思い出” を
七海（羽未ちゃん）が 過去しろはに渡すことで、
過去のしろはに能力を使わせない。
それだけのため。
ただの辻褄合わせのためだけの Pocket シナリオだったわけです。
そしてそれによって、羽未ちゃんは消えてしまう。
無印でもラストシーンで、
羽依里としろはが出会っているから、
羽未ちゃんが産まれる未来があったのかもしれないが、それ自体はしっかりと明言はされず。
”この後はプレイヤーの想像におまかせ！”
のスタイルだったわけです。
したがって、私のようなネガティブ人間が見ると
「あぁ…バッドエンドなのかも…」
とも取れてしまう。
しかし、
RBにて
この少しばかりのワンシーンを入れることで、
しっかりとハッピーエンドであることを明言した！
ということです。
ああ、良かった…
「ポケットをふくらませて ~Sea,You Again~」
歌詞がけっこう違うのと、曲・メロディーは一番と二番が逆になっているのかな？
一度しか聴いていないため、よくわかりませんが。
このサブタイトル、良いですね。
多分これも無印の時点で考えてあったのでは？
「Sea,You&Me」「Sea,You Next」「Sea,Your Memory」
海 と 羽未 の言葉遊びなのか。
あるいは いくつもの”海”を超えた羽未ちゃんを指すのか。
どちらにしろサマポケは、やっぱり羽未ちゃんの物語でした という解釈をしています。
上述したことですが、グランドフィナーレ曲で「アルカテイル」を起用してくれたのもよかったです。
個人的には 別に「アルカテイル」は好きではないのですが、最後までこの曲を貫いてきたことが良かったです。
まとめ
……うぴ。
おもしろかったです！！（小並感）
いや、ほんと。
上手い言葉が見つからない。
良かった時って、本当に
「良かった」 とか、 「面白かった」 みたいな
チープな感想しか出てこないものですね。
前回の記事を読んでいて思い出したことがあります。
RBでも、羽依里の両親とのエピソードは無かったのですが、これなら無くていいですね。
静久ルートなり、うみルートなりで、”もう逃げない”
と決意した羽依里くんが頑張ってくれたことでしょう。
公式サイトにある、
「追加通常シナリオ・日常系・複数キャラによる複合イベント」
っていうのはどうやったらやれるのでしょう…？
複数のヒロインを、バランス良く好感度を上げたりすることが条件なのかな？
と思って やってみたのですが、
個別に突入してしまって複合シナリオにたどり着けません。
誰か教えて下さい……
雑談
サマポケRBが発売するタイミングで、keyの新作アニメの情報が来たのはおかしな話ですよね。
keyは内部対立でもしているのですか？
サマポケRBを売る気があるなら、サマポケRBをアニメ化すればいいのに。
コマーシャルで
「スマホ版リリース！！ アニメ化記念 セール中！！」
とかやれば、絶対みんな買うよ。
神様になった日 かぁ。
またAB!やCharlotteみたく、尺不足で最終話に詰め込みまくるのはやめてほしいです。
どちらも設定や世界観はめちゃくちゃおもしろいのだから、2クールで作れば不朽の名作になり得ただろうに。
というか、AB!の椎名やTKのシナリオが読みたい。
keyの新作アニメを望んでいる人はいるのだろうか。
ところで最近のPAは、ちょっと個人的に微妙ですが、どうでしょうね。
2013くらいが全盛期だったんじゃないかなぁ と思ったり。
しかし、キャラデザがNa-Ga氏らしいので（ファンです。）
けっこう楽しみにしてますけどね。
きっと復活した京アニが、2022年くらいにサマポケをアニメ化してくれることを祈ってます。
ひとまずは、Freeと響けの3年生編があるはずですから。
それが終わったらですかね、やるとしたら。
現実的な話をすると、
近年は自社ブランドの作品を作ることが多いから、
京アニがサマポケを作ってくれることは天文学的なものでしょうね。
サマポケのアニメに関しては、
4クールくらい使って、
「しっかり！ちゃんと！丁寧に！」
作ってくれるところなら、ぶっちゃけどこでも良いです。
またクラウドファンディングをやっても良いと思います。
そのほうが確実に売ることができるので。
4クール、50話だとして 制作費は 5億とかですかね。 ひぇぇぇ。
そんな大金、クラウドファンディングで集まるのか…？
兎にも角にも、アニメ化してくれたら嬉しいな。
私、夏休み前にこのゲームをやったせいで、既に夏休み気分になっていたり。
今からやるとちょうど夏休みに、夏休み気分になれますね！
おわり（2020/07/21）
